こころとカラダを、踊って、解き放つ。
先日、「サマフェス」ならぬ「ソマフェス」へ参加してみました。
ソマフェス?
正式名は、ソマティックフェスタ。
略してソマフェスだそうです(笑)。
ソマティックって初耳の方が、多いかと思います。
私も、この半年くらいの間で初めて知った言葉で、未だに、何となくしか理解していません。
ソマティックフェスタの公式サイトから引用させて頂くと、
ソマティックとは、
「soma=生き生きとしたカラダ」という意味を持ちます。
そして、「ソマティック心理学」「ボディ・サイコセラピー」ともいわれる心理療法のジャンルや、「ソマティックス」「ボディワーク」と呼ばれるジャンル、また、「ダンス/ムーヴメント」のジャンルなどを含んだ、「心身の統合」に関する領域の総称として使われています。
言葉だけでカウンセリングを行うのではなく、相手に触れたり、身体を動かしたり、身体の感覚に注目しながらヒトを癒(ケア)していく。「カラダ」を通して「ココロ」を元気にする、「ココロ」を通して「カラダ」を快調にしていくのがソマティックの特徴です。
と冒頭に書かれていました。
これだけを読むと、病に悩む人など、一部の人にしか関係ないのかな?と思うかもしれません。
しかし、こう続きます。
ココロとカラダを持たない人はこの世には存在しませんし、言ってみれば、全員が「ソマティック」に関係するのです。
つまり、身近なもので言うと、巷にあるマッサージやリラクゼーション屋さんとか、呼吸法、武道、武術、ヨガ、ダンスなどが、分かりやすい例かもしれません。
何が伝えたかったかと言うと、ソマティックという言葉は聞きなれないですが、誰もが日常的に関係していることだよ、というコトです。
例えば、、、、
少なくとも、これを読まれている方は、呼吸をしているかと思います(笑)!!
呼吸「法」と言われると、何のこっちゃ分からなくても、深呼吸をすれば、なんだか落ち着いたような気がしませんか?
呼吸が変われば、心持ちや体の動かし方も変わる。
呼吸、体、心理って関係しているな〜と、何となく感覚的にイメージが湧くでしょうか?
それが「ソマティック」の、一番分かりやすい例かなと、私は思います。
なぜ、参加しようと思ったか。
キッカケは、以前、あるワークショップに参加した時に講師の方が、ソマフェスで、ご自分のワークショップを開催するというので、宣伝していたことでした。
内容を見ると、最近、私のマイブーム(?)で、機会があれば体験してみたいと思っていた、ダンス・ムーブメントのジャンルのワークショップが複数開催されるとのこと。
1日で、しかも同じ場所で、色んな種類のダンスを体験できるなんて滅多にない!!
そう思い、「ソマティック」なんて未知なる世界のフェスに乗り込むことを決めました(笑)。
ダンス・ムーブメントとの出会い
ソマフェスに行ってみたいと思った動機の原点は、今夏に参加した、英国シューマッハ・カレッジツアーでの、ある講座との出逢いにあります。
それは、「Earth Dance(アースダンス)」という講座です。
訳したら、地球の踊りや、大地の踊りという意味です。
ダンスなんて到底やるとは思っていなかったので、正直、「えっ、踊るの?!嫌ではないけれど、慣れていないし、付いていけるのか…(汗。」と思っていました。
この時、勝手に私の頭の中では、アフリカの踊りのような激しい民族舞踊をイメージしていました(笑)
いざ始まると、まずは、アフリカのダンスとは全く違ったものだったということを、先にご報告しておきます。
ふぅ〜安心(笑)。
ダンスだけれど、ダンスでない。
決まった振付け、型は一切ありません。
ただ、流れてくる音楽に合わせて、動かたいように体を動かすだけです。
なので、誰もがすぐにできます。
もちろん、インストラクターの先生が、指示を出します、例えば、こんな感じで。
「近くの人と手を繋いで、お互いのリズムを感じながら、好きなように歩いてみましょう」
「穏やかさを身体で表現してみて」
「誰かと近づいたら、目を合わせて挨拶してみて」
「過去の悲しかったことを思い出して動いてみて」
「近くの人と背中を合わせて、言葉に頼ることなくコミュニケーションを取って、床に座ってみて。」
はい、これだけ読んでいるとダンスのイメージはないかもしれません。
最初は、みんな、ぎこちなく動いていました。
自由に動けと言われても、どう動いていいか分からない。
他のみんなも踊っているけれど、何となく、みんなの目を意識してしまう。
しかし、そのうち、みんな好きなように動いていたと思います。
自分自身、外への意識から内への意識に変化していったので、正直、周りを気にする余裕もなく、細かく見ていた訳ではないので、分かりませんが(笑)。
余談ですが、
個人的に面白かったなと思うのが、心持ち、多くの参加者の手先の動きが、盆踊り風味を醸し出していた人が多数いたこと。
あ〜、日本人だ!!
と心の中で笑ってしまいました。
参加者の中に、1人、シンガポール人の方がいたのですが、まーーったく動きが違うので驚きました。
文化的背景が違うと、身体に染み付くもの、身体から自然と出てくるものがこんなに違うのか〜って!!
ちなみに、日本人でも、過去に何らかのダンスを経験したことがある方は、未経験の人とは違う動きをしていて、それも、面白かったです。
ただ好きに、身体を動かしただけ。
結局、何がアースのダンスだったのか、よく分からなかった(笑)。
けれど、言葉にならない、
爽快さや、軽くなった感覚。
自由になった感覚が残りました。
一体、この感覚は何なのだろう…??
今、言葉を付けるなら、言語化できない感情や思いを「ダンス」に乗せて、外に出した(表現)したのだと思います。
その不思議さを突き止めたくて、もっと体験してみたいなぁと思うようになりました。
……………
長くなりましたが、以上が、参加動機となった、そもそものストーリーでした。
今回参加したものは、
●ビオダンサ
●ダンスセラピー
●ローゼンメソッドムーブメント
心動くものもあれば、逆に、全然動かないものありました。
同じようにダンスしているのに…?!
もちろん、全て初めての体験だったので、楽しかったことには間違いないのですが…。
唯一、「これは好きではない!」と自分で分かったことは、型が決まった踊りを再現しなさいと指示をされること。
型にはまりたくない人間のようです(笑)。
ローゼンメソッドムーブメントの講座中、一部のパートだけ、決まった型を表現する時間がありました。
例えば、ワルツのステップを踏む。
はじめに先生が手本を見せて、それを見て、参加者が同じような動作を、決まったリズムに合わせて再現する。
体育の時間では、いたって「ふつう」の光景です。
体育の時間のようで、懐かしい感じがして、それはそれで楽しかったのです(笑)!
が、それまで、自由に動いていたので、急に、みんなで同じ動きをすることに違和感や窮屈さを感じたのかもしれません。
そして、皆んなで同じ動きをするので、どうしても他者と自分を比べてしまう。
まぁ、目に入ってくるので、無意識に比較することもやってしまっているのですが、その「習慣」にも嫌気を感じたのかもしれません。
ちなみに、ビオダンサとダンスセラピーは、型は無かったのですが、ところどころで「つまらなさ」感じてしまう瞬間もありました。
その理由は、まだ分かりません。
そんな結果も、また「何でだろう?!」と気になるので、まだまだムーブメントダンス探求の旅は続きそうです。
■■■参考リンク先■■■
〈ソマティックフェスタ〉
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