日常の考察#1「間」



「間」という漢字が使われる熟語を、


あなたはいくつ思いつきますか?





床の間、週間、手間、世間、仲間、空間、

 

居間、合間、足間、雨間、間近、間接、


瞬間、間食、瞬間、眉間、間際、時間、




などなど。


書き出すと、たくさんの熟語があります。



熟語によって「間」の使われ方に、
違いはありますが、


適度な距離感や、
時間の流れの刻みとしての意味、
何もないことに意味や価値がある。


そんな意味合いがあるのかなと、
私は感じました。


今の忙しない世の中では、
真っ先に「無駄!」「役に立たない!」
と取られかねないもの。



書いていて、頭に浮かんできたのは、
「余韻」「余白」という言葉。


美しい日本語だなぁ、と感じます。


こちらも、忙しい現代社会では、
一目散に省かれかねないもの。


または「贅沢品」の扱い。


ノートの余白さえ奪われた時には、
人類の終焉かもしれません(笑)


今、コロナ騒動で、
私たちの多くは、たくさんの「間」を、
今まで以上に、感じているのでは
ないでしょうか。


毎日、出勤せざるを得ない方々も、
空いている電車や道路を目にして、
たくさんの「間」を見ているかと思います。



そして、私たちは、

人「間」。


 
今までよりも、自分と他者との間に、
物理的、心理的に、距離を置くことで、


私たちは、今までよりも、

人間らしく
なれたのだろうか?

人間であることを
感じられているのだろうか?


「間」は、


無駄でもなく、
贅沢品でもなく、


人間が人間らしく豊かに生きるために、
とても大切なものなのではないでしょうか。



ふらっと旅人 / Flat Tabibito

どこか遠くへ、 「ふらっと」旅をした時のこと。 日々の暮らしの中でも、 「ふらっと」入った新しいお店、 「ふらっと」気の向くままに歩いて巡り合った景色。 遠くのどこかも、すぐ近くのあの場所も、 私にとっては同じ旅をすること。 「ふらっと」軽やかな気持ちで、そして、日常も、非日常と捉えられがちな旅先も、実はひとつながりなのだよ、という意味を「flat」に込めて、綴っていきます。

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