穂高養生園のごはん

穂高養生園と言ったら…ごはんが秀逸!!


と言いたくなるほど、素晴らしいものでした。

以前、違うところで、

「食」という字は、人を良くすると書くでしょう 

と聞いて、なるほど〜と思ったのですが、まさに養生園のごはんは食べていて、それを深く感じるものでした。

(写真:ある日の夕飯シリーズ)

養生園のごはんの回数は、1日2回、朝と晩のみ。そして、動物性食品は一切取りません。カッコよく言えば、マクロビオティック料理。
これは身体に消化の負担をかけないためなのです。

個人的にも、普段から身体の調子に合わせて、1日2食しか取らない時も普通にあるのですが、日常とは異なる場所に行くと思うと、なんだか不安になり、ついつい、カバンに「非常食」を忍ばせていったり…笑。

けれど、そんな心配は一切必要ありませんでした!
写真を見てのとおり、まず色彩や使う食材が豊かで、目で至福の満足感が得られ、古き良き粗食(?)のイメージが消えます(笑)。

(写真:朝ごはん)

そして量もたっぷりだし、おかわりもできるので、お腹がいっぱいになります。しかし、不思議なことに、最初は「うぅ、苦しい」なんて思っていても、動物性食品がないからか穏やかに吸収していき、胃への負担を感じません。

「朝ごはん」と言っても、頂く時間は10:30〜と、ほぼブランチの時間です。

まず、朝起きて、任意参加の朝のプログラムでひと動きして、身体が目覚めた時点でごはんを頂く流れになっています。
朝のプログラムは、森林散歩かヨガが1日ごとに交代であるのですが、朝飯前の程よい運動が、身体に残った前日分の未消化エネルギーも消化してくれるのか、「ごはん食べたいな」という身体の状態にしてくれます。
ごはんは、白米ではなく、寝かせ発酵玄米(正式名は少し違ったかも…)。これは、栄養がある一方で消化は優しく、身体思いのご飯です。

モチモチしていてとっても美味しく、私的には、ご飯だけ食べてても、お代わりしたくなるくらいのお気に入りの一品です。

また、ごはんは色鮮やかで美しいのはもちろん、美しい周囲の自然に浸りながら、ご飯を頂けるのは、お外大好き人間の私にとっては、最高に幸せで気持ち良いひとときでした。
テラスに出て、お喋りしながら食べるのも自由。ちなみに夕飯は5時半からと世間に比べて早め。


毎回、食事のはじまりに、食材と調理法などを説明してくれます。

それを聞く度に、ああ、なんて日本は食材や調理法が豊かな国なのだろうと思っていました。
別の言い方をすれば、私たちの祖先は食いしん坊で、飽くなき食欲の結果、様々なものを美味しく食べることに成功したって言えますが…笑。
だって、肉や魚を食べなくなって、こんなに心もお腹も満たされる食事ができるのだから!

もともと肉をあまり食べない家庭で育ったため動物性たんぱく質がなくても、わりと満足感がある方なのですが、養生園でのご飯を頂く度に、今まで肉が無いからイマイチ何かが足りない食事だったのではなく、調理法の知識や技術が足りなかったからだ〜と思い知らされました(笑)。

毎食毎食、手間隙掛けて、スタッフの方々が作って、美しく盛り付け、その一連の流れに感激していました。


夕飯の後は、うれしいデザートも♬
必ず、庭先で採った彩りの草花も添えられており、心まで潤います。

養生園のごはんを頂き、少しでも真似られることは、マネをして取り込んでいますが、やはり手っ取り早くというかナマケモノなので、マドンナのように専属のマクロビオティックシェフ(ちなみに日本人でした)を雇えるようになりたい!と心から思った次第です(笑)

ふらっと旅人 / Flat Tabibito

どこか遠くへ、 「ふらっと」旅をした時のこと。 日々の暮らしの中でも、 「ふらっと」入った新しいお店、 「ふらっと」気の向くままに歩いて巡り合った景色。 遠くのどこかも、すぐ近くのあの場所も、 私にとっては同じ旅をすること。 「ふらっと」軽やかな気持ちで、そして、日常も、非日常と捉えられがちな旅先も、実はひとつながりなのだよ、という意味を「flat」に込めて、綴っていきます。

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