自然ダイスキ。偏愛自然歴(後半)

さて、前半の続きですが、前半を書いていて、後半は途方もなく長くなりそう…という気がしてきました。

「自然」というキーワードで振り返っても関連することが、掘り返すと出てくる出てくる。
なるべく、今の自分に強く影響していると思うところに絞れるよう、意識して書いてみます。

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●大学生のころ

ー自然豊かなキャンパスで過ごせたこと
キャンパスは、とにかく自然に恵まれた場所でした。東京ドーム12,3個分の広さで雑木林の部分が多く、東京武蔵野エリアですが、タヌキやアナグマなどの動物も生息しているような場所。

1年生の頃だったか、著名な小説家となった卒業生の方が講演に来てくださったのですが、「私、学生時代は暇さえあれば(大学の)森を歩いてました」という一言に、『何それ、カッコイイ!!」と感化され、最初はマネをするように、時間を見つけては、一人、森を冒険していました。

次第に、課題や進路などで頭が煮詰まると、森の中に頭をクールダウンさせるように行っていました(そのまま疲れて帰宅することもよくあったけれど)。

今思うと、生活のストレスがあっても、自然と触れてアーシング(earthing)することができていたのかなと思います。

ードイツ・フライブルクへの旅
2年生の終りに、「環境政策」というトピックが気になっていた頃で、先進の街と言われるドイツ・フライブルクを見てみたくて、運良く出逢えたスタディーツアーで、訪ねました。

行ったら、環境政策ももちろん先進的で学びになったのですが、それ以上に「都市を計画する」という概念に初めて触れ衝撃を受けたのです。

昔からある街で生まれ育った自分にとって、家やビルの建て替えは良くあるものの、ある意図に基づいて新しく道を通し、公園を作り、環境に配慮して建物の高さはこれくらいで色彩はこのトーンでなど、「えー!街って人間が色々な目的を持って作るの!」と驚きの連続でした。

よく考えれば神様が街を作って、はいどうぞ、なんて訳はないのに、私にはその概念がなかったのです。なので、そこから「都市計画」「まちづくり」にのめり込んで行きます。

建築・工学的な視点で勉強をして行きたいと思ったのですが、私の大学には工学部がなかった(笑)。
退学することも考えたくらい悩んだのですが、通っていた大学が好きだったので、色々な分野を勉強して迷った結果、最終的には行政学・経済学の視点から、住民主導のまちづくりするために現行の制度はどう変わっていくべきか、みたいなことを卒論で書きました。「緑を増やしたい」とか思っても、都市計画法上、色々縛りがあることに気づきました。

脱線しますが、今はハード面より、ソフト面でのまちづくりやコミュニティ作りに興味があり、うまく活動できてませんが、地元を盛り上げるために、コミュニティ作りをやりたいと思っています。


ーキャンプのサークルとの出会い
このサークルとの出会いが私の進路(人生?)を変えてしまったと言っても過言ではありません!

「教育」「人間育成」というキーワードで、キャンプサークルからの影響については別投稿で深く書きたいと思います。

ひとまず、自然的な面で影響を受けたことについて語ります。

私のキャンプサークルは、毎夏に4、5泊かけて行うキャンプだけが主なイベントでした。

長野県にあるナウマン象で有名な野尻湖の湖畔で行います。

食堂、お風呂などには電気が通っていますが、キャンパーの泊まるキャビンにはライトがありません。ランプか持参した懐中電灯生活です。

またひたすら遊ぶことに専念させるという趣旨から、携帯電話や時計はキャンプ中は没収(全て鐘の合図と腹時計で1日が進みます)、上下関係をなくすためにタメ語で話すなど特殊なルールがありました。

そんなシンプルな生活になったせいか、囲まれた自然にも意識が向き、「すごく気持ちいい!自然の中ってこんなに気持ちいいんだ〜!」と、感激したんです。

焚き火や火起こし、湖畔に寝そべり満点の星空を観る、朝の静かな湖面etc、全てが私にはワクワクと感激の連続でした。

キャンプのアクティビティも、もちろん大好きなのですが、「そもそも、こういう体験ができて、素晴らしい思いができるのは、こういう豊かな自然があってからこそ!この恩恵をくれる自然を大切にしたいな〜。自然そのものに、もっと皆んなの意識が向くようにするにはどうしたらいいんだろ」そんな風に思うようになり、現在まで模索が続いている気がします。

アウトドアアクティビティ、自然の中で過ごすことが「趣味」になったのも、サークルに入って以降です。

学生になってから自然体験の素晴らしさに気づいたので、とにかくもっと吸収したい!!!体験や知識を増やしたいと色々と手を伸ばします。

環境教育、インタープリテーション、自然体験活動(教育)、農業、冒険教育、自然セラピーやリトリートなどなど。

✳︎自然の中で遊ぶことで心身や社会性を育むモノ(環境教育、自然体験)

✳︎自然の営みに触れ体感し、自然を尊重し守ることにつなげるモノ(環境教育)

✳︎過酷な自然環境の中に身を置き、極限状態に自分を追い込むことで自己を知る。また自然の脅威を知る(冒険教育)

✳︎自然の持つ癒しの力(例えば、葉っぱはフィトンチッドというストレス緩和する成分を持っている)を借りて、自己治癒力の向上を図る(セラピー系)

社会人になる前には、恩師に頼んでカナダのアウトドア・エデュケーションセンター(野外学習センター)で2ヶ月位のインターンをしました。

真冬の生活でしたので、これまた東京っ子には刺激的な生活でしたが(笑)、海外の自然体験の提供法や仕方を学んだり、カナダでも都会っ子は(移民国家カナダでは、民族性の違いも影響してきますが)自然体験が希薄というのを知り衝撃でした。

また、カナダ滞在中に、「やっぱり日本の自然学校では何をしているのか体験したいな」と思い、直談判でトヨタ白川郷自然学校にインターンをさせてと交渉し、帰国後、数週間インターンをさせてもらいました。

トヨタ白川郷は、母体がトヨタということもあり、超リッチな設備が整う施設でした。併設の宿もホテルのようなので、どちらかというと都会からの大人の方も多く、大学生以上を対象に自然体験を広めたいと思っていた私には、とてもヒントをたくさん得られた場所だと思います。

ある日、同行していたグループの参加者に初老のおじいさまがいました(でも、スゴくシャキッとして元気!)。

「よく来られるんですか?」と聞いたら、「はい、たまに命の洗濯に来るんですよ」と答えが返ってきました。

私は『へ?命の洗濯?それなに?』と、まだ社会人になる前の私には理解ができませんでした。
(後々、すごく分かるようになりましたが。)

内容によって、また施設が整っていれば大人でも来るんだ。そして大人はリフレッシュやリラックスを求めて来るようだ。
けれど、施設が整い過ぎて、上げ膳下げ膳のように提供する自然体験ってなんなのだろう…。

当時の私の理解はそんなものだったと思いますが、のちのちの糧にはなりました。

そんな自然を探求する学生生活でしたが、新社会人としては自分の希望でIT業界に就職したのです。。。

続く。

















また、校舎前に芝生とバカ山、アホ山と呼ばれる築山が広がっているのですが、友人とお喋りしたり、課題をやったり、ゴロンと昼寝したりするのは、だいたいこのエリア。
とにかく芝生の民で、芝生はリビングだと思っています(笑)

ふらっと旅人 / Flat Tabibito

どこか遠くへ、 「ふらっと」旅をした時のこと。 日々の暮らしの中でも、 「ふらっと」入った新しいお店、 「ふらっと」気の向くままに歩いて巡り合った景色。 遠くのどこかも、すぐ近くのあの場所も、 私にとっては同じ旅をすること。 「ふらっと」軽やかな気持ちで、そして、日常も、非日常と捉えられがちな旅先も、実はひとつながりなのだよ、という意味を「flat」に込めて、綴っていきます。

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