ご自愛論

「ご自愛ください」のやりとりが、
たぶん他の季節より多い冬。

みなさん、ご自愛してますかー?



「ご自愛してください」


この言葉を使うようになったのは、
社会人になってから。

それまでは「お身体にお気をつけください」くらいしか、使っていなかったので。

初めて「ご自愛ください」という
メールの一文を見た時は…、

「ん?!なんて、古風なお方。
…文豪なの?お侍さん?!」

と思ったくらい、こってりした重々しさや、
古めかしさを感じていました。

だって、「自分を愛してね。」だよ。

「今夜は月が綺麗ですね」がI love youで、
「愛してます」をストレートに言わない、
このニッポンで、自分を「愛」してね!は、
ある意味、すごいことだなと思うのです。


そして時代を遡れば、

お国のために命を落とすことが誇らしいと
されていた、この国なのに。

「ご自愛」という言葉ができた時代、どんな風に、自分や相手を捉えていたのだろう〜。


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ちなみに、何かで読んだのですが、
日本人は「愛してる」をストレートに言わない。けれど、その意味合いは、他の表現でされていると。

きっと誰もが、一度や二度や、十度くらいは言われたことがあるであろう↓↓

「ごはん、食べてる?」

「気をつけてね〜」

「がんばってね〜」


私も言われたとき、
『本当に、食べてなきゃ電話越しに話せてないってば〜。お金足りてる?とか聞いてくれた方が、ありがたいんだけど〜』
なんて思ったり(笑)。

日本人は、
愛をそっと包み込んで届けるのですかね〜。

ぜひ、
オリンピックを観に来た外国の人たちに、

「なんで、日本人は、

アイラブユーを言わないんだ!」

と聞かれたら、

「うちらは、忍者の末裔だから、他の言葉にそっと愛を忍ばせてるんだよ!」


と、伝えてみてください(笑)
きっと、soooo coolって返ってくるはずww

実のところ百姓の子孫だとしても、大丈夫!
日本人だから使えるネタ(笑)

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話は戻り、
「愛」には、スキスキー💕だけじゃなく、「ごはん食べてる?」などから読み解いていくと、「大切にする。気に掛けている。」という意味合いが込められているんだよね。
きっと。

自分のことを気にかけてくれる人は、
ひょっとして周りにいるかもしれない。

けれど、常に、
自分のことを一番感じ取ることができ、
気に掛けられるのは自分だからね。

どんな時代や、環境でも、
みなさま、どうぞ、ご自愛ください。
#自愛 #ご自愛

ふらっと旅人 / Flat Tabibito

どこか遠くへ、 「ふらっと」旅をした時のこと。 日々の暮らしの中でも、 「ふらっと」入った新しいお店、 「ふらっと」気の向くままに歩いて巡り合った景色。 遠くのどこかも、すぐ近くのあの場所も、 私にとっては同じ旅をすること。 「ふらっと」軽やかな気持ちで、そして、日常も、非日常と捉えられがちな旅先も、実はひとつながりなのだよ、という意味を「flat」に込めて、綴っていきます。

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